注意事項とリスク

矯正治療を始められる前に

  1.  歯の痛み:装置を入れたばかりのときや、調整をした後は歯が浮いたように感じることがあり、不快感や痛みを感じる場合もありますが、通常数日で軽快します。あまりに症状が強いときにはご相談下さい。
  2. 治療期間の変更:歯の萌出や動きには個人差があり、予想された治療期間が延長することや計画した期間が変更されることがあります。
  3. 治療の成果:装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療には患者さんの協力が非常に重 要であり、指示された装置を十分に使用しなかったり、予約を守らない方の場合、治療がうまく進行せず治療期間が長引くだけでなく、治療結果が不十分となることがあります。未成年者の場合には家族の方が責任を持って見てあげてください。
  4. 治療計画の変更:治療の途中で下顎の成長が著しく変化したり、舌の突出癖が治らない場合など、治療期間の延長、治療方針の変更、抜歯などが必要になることがあります。
  5. 後戻り、再発と再治療:矯正治療後、動かした歯や歯周組織が安定するのに、個人差はありますが約半年から1年かかるため、その間保定装置を入れておきます。使用協力が不十分であったり、態癖をやめられないで、再治療が必要になった際には、矯正基本料の1/3から1/2が有料になりますのでご注意下さい。
  6. 親知らず(第三大臼歯)の抜歯:親知らずのある方で、生えてくる余地が足りない場合、18~20歳前後にその萌出力によって、再び歯並びや咬み合わせが悪くなることがあります。このような恐れがある場合には、事前に親知らずの抜歯が必要になります。また、加齢や歯周病等により歯を支えてい る骨がやせるとかみ合わせや歯並びが変化し、再治療等が必要になることがあります。
  7. 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

矯正治療を始められる前に〜その2〜

  1. 歯の清掃:矯正装置が入っても、特に食べてはいけないものはありません。しかしながら食後の歯磨きをおろそかにすると、歯の表面が溶けて虫歯になったり、歯茎の炎症が起こります。治療中は、装置が付いているため歯が磨きにくくなり、むし歯や歯周病のリスクが高まります ので、丁寧に磨いたり、定期的なメンテナンスを受けたりすることが重要です。また、歯が動くと 隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。状況によって、歯磨きの練習に通っていただきますが、これらの程度が進行しますと治療を続けることができなくなり、装置を外す場合もあります。歯磨きは指示されたとおり丁寧に行い、是非ともご注意下さい。
  2. 補綴物の再治療:治療前、あるいは治療後に補綴物を作り直さなければならない場合があります。
  3. 形態修正:歯の形を修正したり、咬み合わせの微調整を行ったりする可能性があります。
  4. 歯根の吸収:歯を動かすことにより歯根が吸収して短くなることがあります。外傷の既往のある歯、埋伏歯、内分泌疾患などはこの原因となります。矯正治療によって起こる吸収は、個人差はありますが、通常は僅かなもので日常生活での支障はありません。しかし、非常に稀に著しい歯根吸収を起こすことがあり、歯の寿命が短くなる場合があります。また、歯茎がさがることがあります。
  5. 歯根の癒着:時として歯の根と顎の骨が癒着していることがあります。このような場合には、通常の矯正処置では歯を動かすことができませんので、外科的な処置による歯の移動が必要になります。
  6. 歯の失活:非常に稀に、歯を移動したことでその歯の神経が壊死することがあります。過去にぶつけたことのある歯や虫歯になっている歯は、この危険性が増大します。また、壊死した歯に急性症状が現れた場合には根管治療が必要になります。
  7. 成長のバランス:受け口の人の中で、顎変形症の症状が極度に強く、治療中、治療後に下顎が著しく成長してくる場合があります。矯正治療だけでは十分な対応ができなくなる際には、外科手術が必要になります。
  8. 顎関節症:現代人の顎の関節はとても弱くなっており、音がしたり、開けにくかったり、痛みを覚えたりする人が増えています。矯正治療前に既に症状がある場合も、治療中に症状が出る場合もあります。顎関節症の原因には、構造的なもの、過去の外傷によるもの、悪い咬み合せによるもの、精神的なストレスや緊張によるもの、咬合力によるもの、態癖によるものなどがありますが、通常はたくさんの原因が重なって顎関節症を起こします。咬み合わせが原因となっている場合は矯正治療で咬みあわせを改善することにより、顎関節症は軽快します。態癖などに関する注意をきちんと守っていただくことが大切です。
  9. 治療途中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
  10. 矯正装置を誤飲する可能性があります。
  11. 装置を外す時に、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する 可能性があります。

    ※日本矯正歯科学会:矯正歯科治療に伴う一般的なリスク・副作用の記載例より引用改変

矯正治療の目的は、歯並びをきれいにすることだけではありません。
しっかりと噛める、全身のバランスと同調した咬みあわせを保つこと、お口の中を清潔に管理しやすい環境にすることで歯の寿命を延ばすことも大切な目的です。

------あなたの笑顔のために------

せっかくの笑顔を手で隠していませんか?もしも歯並びの悪さが、あなたのコンプレックスになっているのであれば、矯正治療によって取り除くことが出来ます。

------ムシ歯、歯周病の予防のために------

歯の重なり合っているところは歯ブラシが届きにくいため、ムシ歯や歯周病になりやすく、口臭の原因にもなります。

------正しい発音のために------

歯並びが悪いとうまく発音できないこともあります。特に外国語の発音に影響を与えます。

------バランスのとれたアゴの成長のために------

成長期の出っ歯、受け口などはアゴの骨や筋肉の成長に関ってきます。バランスの取れた大人の顔になるための悪影響になることもあります。特にお子様の場合、成長期に治療を始めることがその後の治療に功を奏する方が大半です。歯並びだけでなく、顎の成長のレールを変えていくことも可能です。

また、悪い歯並びはあごの関節に悪影響を与えたり、身体全体のバランスを崩す場合もあります。

------お口は消化器の入り口です------

噛み合わせが悪いと、食べ物がよく噛めないので十分噛まずに飲み込むため、胃腸に負担がかかり体調をくずすこともあります。

 

矯正治療の開始時期は各人によって異なります。より適切な時期に治療を始める事ができるよう、悪い歯並びに気付いたら悩む前に気軽にご相談ください。
また、矯正治療には、年齢制限はありません。年齢・職業にかかわらず、目立たない装置や歯の裏側につける装置、取り外しのできる見えない装置で、見た目を気にせず治療を受けることも可能です。(当院ではマウスピース型矯正歯科装置(インビザライン))や舌側矯正装置(ALIAS)を取り入れています。) 

矯正治療は審美的な目的だけで為されるものではありません。全身の健康のためにバランスを整えたり、お口の中のトラブルの原因となる悪い力を取り除くことができるのも矯正治療の良いところです。 見た目だけでなく噛み合わせ、そしてお口の中の機能そのものを改善していくお手伝いを致します。

「なにか、おかしいな!?」と思ったら お早めにご相談ください。

筋機能療法、態癖指導:歯並びはご自身で悪くしてしまっている場合も少なくありません。咀嚼嚥下が上手でない場合もそうです。

たとえば舌癖(舌を前に突き出したり、歯列に挟んだり、押し当てたり)のある方、口元の筋肉の弱い方、舌の位置の悪い方、舌の筋肉が上手に使えていない方などは口腔周囲筋機能療法というトレーニングを行います。

咬合育成:お子様にはできるだけ負担の少ない装置を使用し、お子様の歯並び、顎の成長、口腔周囲筋のコントロールを含め、総体的にバランスのよい咬みあわせを育みます。
当院では、できるだけ歯を抜かない治療を志しています。

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